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2025-02-08 12:53:42
My Sweet Dying
我が愛しの最期の瞬間よ 今までどれほどお前に逢いたかったことか お前への想いが 気の狂わんばかりの想いが いつしかお前を最高に美しくせんがための 強烈な拘泥となっていた 私はお前に会う為に 今まで何
2025-02-08 12:52:26
弱虫
どんなに「自分なんて要らないのだ」と どんなに「この呪われた血が憎い」と錯乱しても 無感情に思いきれなかったのは 幼い頃確かに愛されていたからなのだろうか
2025-02-08 11:59:04
水色のカッター
そのカッターは個性的で 右利き用でもあり 左利き用でもあった 私は何を切るのもそのカッターで切った 紙 鉛筆 色鉛筆 そして自分も 水色のカッターは私の青春 私とカッターは親友だった 病院に取り
2025-02-08 11:58:01
怖い怖い
雪空のような灰色の空から 降り注ぐ真っ黒い水晶の柱の槍。 あれを食らったらひとたまりもない。 どんどんどんどん降ってくる。 擦る。 魂が貫かれる。 見上げていないと避けきれない。 逃げる
2025-02-08 11:56:57
暗国の杜
暗国の杜は何故闇のなかに漂うか それは心の闇が闇を求めるから 光の中に出たいと念願して 光に焼かれて爛れた弱さが 再び焼かれるのを恐れ 闇の中に逃げ込むからだよ いつかまた傷が癒えたら 陽の光の中
2025-02-08 11:55:46
白い原の上
どんどん どんどん 空からふわふわ落ちてくる ある時はゆっくりと ある時は猛スピードで 叩きつけるように 風に乗って 気流に乗って 温かい土に抱かれて溶けて ちょっとだけそこを濡らして いっぱい
2025-02-08 11:54:06
RE▼
古いアルバムを聴いた 古い 古いアルバムを 過去に殴られるのが恐くて 今まで触れたこともない ディスクをセットし 再生 再生されたのは 過去の私 メロディが サウンドが 歌が私を包み込み 懐かし
2025-02-08 11:52:57
幾十億分の一の孤独
こんなに沢山の人がいるのに こんなに沢山の人たちを知らない さらに沢山の人たちがいることを ここの人たちは きっと知らないね そして地球のどこかで今もまた 命が空費されていることも
2025-02-08 11:51:39
夢を見る
微睡み微睡み 夢の世界が終わらない 薔薇と林檎 破れ傘 中華風雲 セルロイド人形 微睡み微睡み 眠りの世界が終わらない 食事しろと懇願する母も 夢の彼方へ 時計 九時 十一時 気が
2025-02-08 11:49:35
啓示
瞑想する私の前に 肉体無き高貴な方が降臨した 私が誰かと訪ねると 彼の方は愛の神だと仰った 彼の方は子供のように小さく 黒曜石のように光り そこに座しておられた 私は人を愛することについて問うた 愛
2025-02-08 11:48:14
棺の蓋を閉めて
一点の光もない闇の中で眠り 月明かりを感じて目を覚ます 私はそちらには行けない おいで迷える人よ 私のランプを持ってゆくがよい 陽が昇ったら迷うことはあるまい だから私はまた棺の蓋を閉めて眠ろう
2025-02-08 11:46:44
青春
モノクロームの美 グレースケールで描かれる闇の青春 ヴィヴィッドカラーの美 RGBで描かれる光の青春 私は光の夢を背景に レイヤー1にモノクロームを置いて 掠れた闇を描き あなたはグレースケール
2025-02-08 11:45:12
MOTHER
作って作って捨てられる 売れない絵描きは馬鹿な雌猫 求められて生み出して 未熟児だからと殺される 私は次々子供を産んで 生まれた子達を屠殺場へ 連れていかねば、ならない ええ、屠殺場よ、あんなと
2025-02-08 11:44:15
またいつか
またいつか 仲良くしてくれる日を待ってます 今までみたいに 楽しいお喋りできる日を いつまでも待ってます 恋人にはなれないから また お友達として あの日々がとても楽しかったから
2025-02-08 11:42:55
凍鉄鎖
またこの季節が来た 冷たく鎖が凍てつき私を焼く 私は幸せにはなれない どんなに幸せな時を過ごし どんなに過去を忘れていようと この日が近づくと 私はこの鎖を思い出す 私は罪深い 鎖をかけたのは私
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