Other works
< TOP
2025-02-08 08:59:24
生き残るための自己同一性と変われない資質の狭間で
いったいどれだけ己を抑え理性的に理性的に振舞えば社会に馴染んで生きてゆけるのだろう もううんざりだ 疲れたよ どれだけ無理をして個性を没すれば社会に馴染み生き残れるのか 笑えばいいのか、中庸の範
2025-02-08 08:57:55
慟哭
叫んだ 吠えた 唸り 喚いた 破壊したい衝動 大声を上げて泣いた 泣き叫んだ 油絵の自画像を切り刻んだ ズタズタに切り刻み滅多刺しにして穴だらけのズタボロになるまで破壊した 画布は木
2025-02-08 08:56:57
鬼たちが
6人の鬼たちが夢の中に現れた。 鬼たちは俺をどう処分しようか、堂々と話し合っていた。 俺は鬼と戦おうとは思わなかった。 俺は夢の中で 『こいつらは俺の分身だ』 と、わかっていた。 俺の欲望が鬼の姿をと
2025-02-08 08:55:02
不快な『無』
色を知らなければ こんなに飢えはしなかったでしょうに 幸を知らなければ 不幸とも思わなかったでしょうに 一度楽を覚えたら 過去も未来も苦ばかり 楽ばかり求めていると 悪魔に足をわれる 楽など知らなけ
2025-02-08 08:54:00
みんなでわいわい
楽しそうだな みんなでわいわい 私も仲間に入りたい でも私 また仲間はずれ 気が付いたら一人 だから 楽しそうだな みんなでわいわい 最初から最後まで みんなでわいわい 私も仲間に入りたい みんな
2025-02-08 08:49:13
蝸牛の夢
世界中の嘆きを含み 長い長い雨が降る 一年分の溜め息と 一年分の悔し涙と 一年分の色々な 記憶を含んだ水玉が 雨になって降り続く 嘆きの雨を吸い込んで 青々と茂る草花を は 嘆きばかりじゃなかったか
2025-02-08 08:47:39
猛獣
腹が減っていた 陽射しが強いから 餓えに耐えていた 陽射しの強い昼は 木陰でこうして寝過ごしている 喉が渇いていた 陽射しが強いから 食欲はなかった でも水場の猛獣は 水場の主に追い出されるので 隅
2025-02-08 08:42:28
絶望の塔
絶望の大地に柱を立てろ 見渡す限り不毛の大地へ そこは誰も手を出さない未開の大地 の猿真似でこの泥で 絶望の城は築けまい! また攻め込まれたとしても 絶望の煉瓦は俄かには作れまい! そこは誰も手を
2025-02-08 08:40:31
愚者
タロットカードの愚者こそが世界の真理を知っている 見よ、なんと悲惨な世界よ しかし、なんと素晴らしい世界か 今まさに世界は愚者があふれ 零へと回帰しようとしている しかし零へと回帰する流れの中で い
2025-02-08 08:39:00
宇宙
全ては無から始まった 無の中に現れた有という 害虫は驚異的な勢いで 世界を作り上げた 世界は害虫の巣 我々は害虫 だから害虫を殺す 無という殺虫剤の なんと恐ろしいこと! 己を害虫だと嘆くものよ それ
2025-02-08 08:14:43
夏を夢見た絵描きの話
日の冬のある 緑の園を描く日を
2025-02-08 08:12:44
だっこして いいこして
いつからだろう お母さんがいいこいいこしてくれなくなったのは いつからだろう お父さんがだっこしてくれなくなったのは そして いつからだろう お母さんが私以外の子ばかり見るようになったのは いつから
2025-02-08 08:08:34
紫陽花
雨は涙の代行者 誰かが死んでも報われない時 空は彼の為に泣く 紫陽花はそれを受けて色づく 嘆きをがそれを聞いているだろう
2025-02-08 08:03:43
重たい頭
重たい頭が 枕を突き破って落っこちた 布団も突き破って落っこちて 床も突き抜けたら 階下に落ちて その衝撃で 縁の下の基礎まで壊した 猛スピードで 銀河系を 転がり続ける 太陽系 光速を超えた 偉大
2025-02-08 08:02:11
いつか
いつか結婚したら 部屋は日光や月光の差し込む部屋がいいな…… 窓際にベッドを置いて、青空も星空も毎日眺めながら寝起きできるように。 そしてお月様に私たちを見せつけてやるんだ…… 昔毎晩のようにあ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
戻る