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2025-02-08 08:42:28
絶望の塔
絶望の大地に柱を立てろ 見渡す限り不毛の大地へ そこは誰も手を出さない未開の大地 の猿真似でこの泥で 絶望の城は築けまい! また攻め込まれたとしても 絶望の煉瓦は俄かには作れまい! そこは誰も手を
2025-02-08 08:40:31
愚者
タロットカードの愚者こそが世界の真理を知っている 見よ、なんと悲惨な世界よ しかし、なんと素晴らしい世界か 今まさに世界は愚者があふれ 零へと回帰しようとしている しかし零へと回帰する流れの中で い
2025-02-08 08:39:00
宇宙
全ては無から始まった 無の中に現れた有という 害虫は驚異的な勢いで 世界を作り上げた 世界は害虫の巣 我々は害虫 だから害虫を殺す 無という殺虫剤の なんと恐ろしいこと! 己を害虫だと嘆くものよ それ
2025-02-08 08:14:43
夏を夢見た絵描きの話
日の冬のある 緑の園を描く日を
2025-02-08 08:12:44
だっこして いいこして
いつからだろう お母さんがいいこいいこしてくれなくなったのは いつからだろう お父さんがだっこしてくれなくなったのは そして いつからだろう お母さんが私以外の子ばかり見るようになったのは いつから
2025-02-08 08:08:34
紫陽花
雨は涙の代行者 誰かが死んでも報われない時 空は彼の為に泣く 紫陽花はそれを受けて色づく 嘆きをがそれを聞いているだろう
2025-02-08 08:03:43
重たい頭
重たい頭が 枕を突き破って落っこちた 布団も突き破って落っこちて 床も突き抜けたら 階下に落ちて その衝撃で 縁の下の基礎まで壊した 猛スピードで 銀河系を 転がり続ける 太陽系 光速を超えた 偉大
2025-02-08 08:02:11
いつか
いつか結婚したら 部屋は日光や月光の差し込む部屋がいいな…… 窓際にベッドを置いて、青空も星空も毎日眺めながら寝起きできるように。 そしてお月様に私たちを見せつけてやるんだ…… 昔毎晩のようにあ
2025-02-08 08:00:51
友達が死んでも
友達が死んでも 私はきっと生きているでしょう 親が死んでも 私はきっと生きているでしょう 夫が死んでも 私はきっと生きているでしょう 子供が死んでも 私はきっと生きているでしょう 恋人が死んだら 私は
2025-02-08 07:59:30
夏とお布団
ぬくぬくしたお布団は暑いから蹴飛ばす ふわふわのタオルケットは絡みつくから払い除ける もふもふの枕は頭が埋まるから放り投げる 夏は寝苦しいからお布団はいらない でも明け方は寒いからタオルケット
2025-02-08 07:57:56
お人形
私はお人形 とても作り込まれていて 目には水の出る袋があって 手には爪があって 口には歯があって 体には赤い水が入っていて でも遊んでもらえなければ 破けて赤い水が出ることもなければ 歯が噛み付く
2025-02-08 07:54:45
不釣合いな恋人
きっと もっと 淑やかで 従順で 控えめで 白くて ほんわかした 天使のような ね アンドロメダの元へ いかないで いかないで いかないで
2025-02-08 07:51:39
茨姫
醜い私は可愛い子にはてた 汚れきった私は美しい言葉に嫌悪して 発狂して拒絶した 本当はずっと念願していた言葉だったのに 今でも私は罪を犯し続けて 歪んだ窓から手を伸ばして 怯えながら 威嚇して 噛み付
2025-02-08 07:49:15
永遠にされた一瞬
いつかの夕暮れ 貴方はあの一瞬が永遠に続くことを夢見ていた 私はこの一瞬がいつか終わると思っていた 私があの一瞬に終わりを告げてからも 貴方のあの一瞬は終わらなかった 貴方はあの一瞬を永遠にするために
2025-02-08 07:47:59
永遠の一瞬
いつかの夕暮れ 貴方はあの一瞬が永遠に続くことを夢見ていた 私にはいつか終わる一瞬だった 私の瞳はいつか終わる日を映していたけど 貴方の瞳には『今』しか映っていなかった 『今』がいつまでも映っていた
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