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2025-02-08 07:46:28
可愛い子はいいな
可愛い子はいいな 心配されて 優しくしてもらえて 美味しいものご馳走してもらえて 可愛い子はいいな 可愛い子に生まれていたら 生きやすかっただろうな この世は生きにくいよ 可愛くない子は生きにくい
2025-02-08 07:45:07
影踏み
影踏み鬼 私は鬼 いつも鬼 みんな逃げるの速いから なかなか鬼をやめられない あの人を鬼にしたいの やっと影踏んだて思っても 踏み返されてまた私が鬼 あの人の影踏みたいの おっかけて
2025-02-08 07:42:28
慈悲深い酒
心が喜びでいっぱいの時 お酒は更なる喜びを与えてくれる 心が悲しみでいっぱいの時 お酒は更なる哀しみを与えてくれる 心が空っぽの時は? お酒は更なる虚栄や空虚を たまらない淋しさを 狂おしい飢えを
2025-02-08 07:40:46
添付ファイル
宛先のないメールを書いて 送信しないで削除した 内容はただの愚痴メール たわいのない愚痴メール 宛先のないメールを書いて 添付ファイルつけて削除した 添付ファイルが重いから 送信しないで削除した
2025-02-08 07:35:44
凍り蜻蛉
もうしばらくしたら 霜が降りて れるでしょう 凍り蜻蛉が死んだら 初雪が降るでしょう 初雪が降ったら 私はまた 閉じ込められるでしょう 閉じ込められたら 私は…… ああ 雪国なんて大嫌い
2025-02-08 07:32:38
LIGHT
こうとも 炎はいつも真実を照らす 今ここにある温度と 今ここにある存在を
2025-02-08 07:31:29
雨乞い
雨よ もっと降って 雨さえ降っていれば 私は泣かなくても済むの 雨よ もっと降って 雨が上がったら 私が泣かなくちゃならないじゃない
2025-02-08 07:29:32
雪漠
灰色に濁った空の下 吹雪のが容赦なく肌を焼く 風に抉られ波のような造形を作る白 雪と氷に支配された世界で 街は滅んだ遺跡のように 凍えてパリパリと音を立てるジーンズが 肌に触れては溶け
2025-02-08 07:28:29
神々の寝室
ここは地上で最も宇宙に近い場所 さあ銀河の炎を見に行こう それは実に静かな花火大会 真冬の空でうねる巨大な炎 青銀色の床 神の寝室 地球の寝息の音が聞こえる あのカーテンの向こうを見てみたい 見上げ
2025-02-08 07:27:30
悲哀
世界の変質を感じるのに 変わらないでと引き止めるにはあまりに小さい 変質する世界にこのまま 流されるだけの悲哀 運命の変質を感じるのに 最良の運命を掴み取るには あまりに速い 変質しかけた運命掴めず
2025-02-08 07:26:24
過冷却人間
寒風吹き荒ぶ家路を 体温を維持する気力も体力もない精神衰弱が 俯きがちに歩いておりました 外は零下 とぼりとぼりと静かに歩いていた精神衰弱は あんまり静かに歩いておりましたので ゆっくりゆっくり体が
2025-02-08 07:20:36
執着 依存 渇望
渇望 欲望を抑えるためには 依存することをやめなくてはならない 依存をやめるためには 執着を無くさなくてはならない 執着してしまうから 失ったときに悲しむんだ 悲しくなると依存してしまうんだ 依存して
2025-02-08 07:18:23
EMPTY
肺の代わりに空虚を移植された…… 空虚な呼吸器は呼吸する度ヒリヒリ寒い 心臓は空虚を流れた血液に冷やされ もはや体温は維持できない 寒い…… 餓鬼のように渇望するが 何を注文すればいいのか とり
2025-02-08 07:17:22
碧い涙
音も立てずに涙を流し 鼻水も啜らず流れるに任せた 凍えた空気 冷たい布団 暖かいのは涙だけ もっとたくさん涙を流せば もう少しは暖まるかな 涙が冷えて寒くなるからまた泣こう 目が醒めたら凍って
2025-02-08 04:44:39
永久凍土
何もかもが凍った世界 真っ白い壁 鋭い氷 寒いのが嫌で 布団に籠もる 布団の中は寒くないけど 別に暖かくもない 何もかもが無価値な世界 音のないテレビ 流れる文字列 動くのが嫌で 布団に籠もる 布団
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