悲哀

世界の変質を感じるのに
変わらないでと引き止めるにはあまりに小さい
変質する世界にこのまま
流されるだけの悲哀

運命の変質を感じるのに
最良の運命を掴み取るには
あまりに速い
変質しかけた運命掴めず
明日も変わらない悲哀

この目から見える世界は
小さいと思ってた
でもそれは忘れてただけ
生まれ落ちた瞬間に感じた
世界の広さを忘れてただけ

この手で掴めると錯覚するほど
いつのまにか驕ってただけ

確信が幻想と崩れ去るを
ただ見送るだけの悲哀