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2025-02-08 10:22:26
定理の無い距離の方程式
貴男に逢いに行くことは容易い 私の部屋の隙間から 最短距離で貴男のもとへとリンクする さすがに天井の隙間に肉体までは連れていけないけど 貴男は感じる 私が風を呼んだこと 貴男が私のもとへ来ることは容
2025-02-08 10:21:16
春野原
ネジバナ シロツメクサ イヌノフグリ ハコベ 春野原に寝転んで 高級豪華絨毯気分 サルビア アカツメクサ オドリコソウ スカナ 春野原でのおやつ 甘い甘い甘飽きたらちょっと酸っぱいサッパリ 蝶
2025-02-08 10:20:18
初めての入院
初めての入院なのに 家族以外は誰も面会に来てくれないのね アイツは私の想像の中で美化されてるのに 来てくんないね 来てくれたらいいのにな 実際のアイツは大したことないんだけど あんなのでも 来てくれた
2025-02-08 10:19:18
しあわせ
片恋って 一度認めてしまえば 結構楽しいんだね 相手に気を遣わなくてもいいし 自分の好き放題に想像に耽っていられる そう 空想の中では何だって出来るんだ こんなこと 誰にも言えないけど でもきっ
2025-02-08 10:18:11
涙と滲む姿と秘めた恋とチューリップ
涙が流れているのに どうして許してくれないの? 目の前で滲む姿 許さないのは私 確かめもしないのに もう絶望しているの? 確かめたら全てが終わる 全て終わってしまうの だから 帰り道に道端のチュー
2025-02-08 10:17:03
I wish, I vanished!
ああ この高鳴る心臓を取り出して 氷水に突っ込んで動きを止めたい ああ 火照る体に風穴開けて 寒風に晒して冷ましたい 体中を巡る血という血から はやる気持ちを取り除きたい 調子が狂うんだ 俺の視界に
2025-02-08 10:15:39
赤の門
暗黒の心の奥に潜む 誰も近付けないそこには 真紅の開かずの門 脈打つ壁と 縦横無尽に張り付き蠢く 枝分かれした太い管 扉には鍵がかけられ 南京錠で厳重に閉ざされ 扉の奥には真っ赤に燃えて滾る物
2025-02-08 10:14:36
大丈夫
考え込むな 思い込むな 気にするな 侵入してくるあらゆる情報は決してお前を脅かしたりはしない 不安の雲を散らせ 不安がお前の敵 対象はモノ 敵は己の中の不安感のみ 俺さえ怖くなければ何
2025-02-08 10:13:36
カオス
倒壊した思考回路に 無造作に表示されてゆく記憶 手首の古傷がうずいた そんな深くなかったのに 偉そうに目立って 夢が現実より鮮明になり 記憶が夢に喰われてゆく そのうち夢かもわからなくなるぞ わから
2025-02-08 10:11:53
空を舞い消える独言
もっと頑張りたい もっと絵を描きたい もっと働きたい やれるはずなんだ やれるはずなんだ やれるはずなんだ 何で消えてしまうんだ
2025-02-08 10:10:45
悔
何でみんなは解ることが 何で私には解らないんだろう 何でみんなは出来ることが 何で私には出来ないんだろう 何でみんなは平気なことが 何で私には堪え難いんだろう 何で私にとって魅力的なことを 何で
2025-02-08 10:09:34
My Akashic Record
寂れた中心街 古びた住宅地に紛れて 一軒の宝石細工店 裏方の工房から 初老の痩せた職人 金銀五色の璧に囲まれ 自慢げに語る 『一番綺麗なのは川原の小石だね』 数々の功績をあげ 璧玉を掻き集め こ
2025-02-08 10:08:31
時の飛礫
時間が! 時間が吹雪の飛礫のように俺を強か責め立てる! 大雨の後の濁流のように 猛スピードで押し流され 鯉のように遡る力は俺にはない 思い出の品々 記憶が時間を連れて俺の顔を強か殴る! ああ、ああ、
2025-02-08 10:07:57
我侭
太りたくない 痩せたくない 老けたくない 変わりたくない 失いたくない このままでいたい 死にたくない 帰りたくない 忘れたくない 思い出の入っていた壊れた携帯が しばらく帰ってなかった部屋が
2025-02-08 10:06:16
ブルータル
無音空間は耐え難い 退屈嫌いな俺の脳が 幻の音を喧しく打ち鳴らす 誰とも口をきかない日は耐え難い 退屈嫌いな俺の脳が ありもしない嘲笑 抽象 捏造する 代わり映えのない風景は耐え難い 退屈嫌いな俺
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