Other works
< TOP
2025-02-08 13:07:04
泡沫の再会
何も無かった 誓って、何も無かった 君がまた夢に出てきたことを除いては そしてこれからも 何も無いままだ 会うこともないだろう 夢の中で僕は 君のことをどれだけ愛しているか 夢中で話していた 君は苦
2025-02-08 13:05:51
サワーグレープ
白ウサギを 追いかけて追いかけて 追いついて捕まえる頃には もうそこに私の居場所はない 白ウサギなんていらない お前なんかサワーグレープと呼んでやる 遠くから見た山みたいにきれいに見えて 側に寄った
2025-02-08 13:04:10
アンティーク調の屋敷のベッドで
午睡から目覚めると 大嫌いな景色が目に飛び込んでくる この狭い六畳一間 夢の中ではアンティーク調の屋敷のベッドで 微睡んでいたはずなのに 幸せな夢ばかり私を包んで この素敵な体験をブログにしなきゃと
2025-02-08 13:02:58
流星群の夜
今夜 ペルセウス座流星群が夜空に降り注ぐ! さあ 星と対話しよう 夜空中に降り注ぐ流れ星に 願いを捧げよう 流れては消える星達に 流れては消える儚い夢を 星は何と応えてくれるだろうか 流れては
2025-02-08 13:01:26
魔族狩り
聖なる夜を前に 私達は駆逐されていく 聖なる夜に 私達は要らない 聖なる夜を前に 私達は捕えられていく 聖なる夜までに 私達は火炙りに 命辛々辿り着いたこの小屋 私は祈る 私達の主に 私は祈る た
2025-02-08 12:59:52
失感情症
この気持ちに名前があるなら教えてください 好意?憧憬?羨望?恋情? 認めたら私が壊れそうで 私は感情スイッチを遮断する 私は感情が解らない この気持ちに名前があるなら教えてください 嫉妬?嫌悪?不信
2025-02-08 12:58:03
助けてと呪文のように唱えてもそこにあるのは身を裂くような孤独
誰もいない街角を一人歩いた 家路は遠く 遠雷が近づいてくる 私はお使いの酒瓶を抱え家路を急ぐ 雷をしのぐ場所などない 助けてと呪文のように唱えても そこにあるのはただ身を裂くような孤独 音楽プレーヤ
2025-02-08 12:56:14
雪国の記憶
骨身に染みる寒さです こんなに焼けるように暑い夏を課せられたのに 半年後には雪と氷に閉ざされるのです この星は、住民にとても厳しく当たります こんな苦しみを課せられるのに この星は、命を次々産み出し
2025-02-08 12:53:42
My Sweet Dying
我が愛しの最期の瞬間よ 今までどれほどお前に逢いたかったことか お前への想いが 気の狂わんばかりの想いが いつしかお前を最高に美しくせんがための 強烈な拘泥となっていた 私はお前に会う為に 今まで何
2025-02-08 12:52:26
弱虫
どんなに「自分なんて要らないのだ」と どんなに「この呪われた血が憎い」と錯乱しても 無感情に思いきれなかったのは 幼い頃確かに愛されていたからなのだろうか
2025-02-08 11:59:04
水色のカッター
そのカッターは個性的で 右利き用でもあり 左利き用でもあった 私は何を切るのもそのカッターで切った 紙 鉛筆 色鉛筆 そして自分も 水色のカッターは私の青春 私とカッターは親友だった 病院に取り
2025-02-08 11:58:01
怖い怖い
雪空のような灰色の空から 降り注ぐ真っ黒い水晶の柱の槍。 あれを食らったらひとたまりもない。 どんどんどんどん降ってくる。 擦る。 魂が貫かれる。 見上げていないと避けきれない。 逃げる
2025-02-08 11:56:57
暗国の杜
暗国の杜は何故闇のなかに漂うか それは心の闇が闇を求めるから 光の中に出たいと念願して 光に焼かれて爛れた弱さが 再び焼かれるのを恐れ 闇の中に逃げ込むからだよ いつかまた傷が癒えたら 陽の光の中
2025-02-08 11:55:46
白い原の上
どんどん どんどん 空からふわふわ落ちてくる ある時はゆっくりと ある時は猛スピードで 叩きつけるように 風に乗って 気流に乗って 温かい土に抱かれて溶けて ちょっとだけそこを濡らして いっぱい
2025-02-08 11:54:06
RE▼
古いアルバムを聴いた 古い 古いアルバムを 過去に殴られるのが恐くて 今まで触れたこともない ディスクをセットし 再生 再生されたのは 過去の私 メロディが サウンドが 歌が私を包み込み 懐かし
1
2
3
4
戻る