大きく深呼吸して
彼の時間は終わった
あまりにも綺麗なガラス玉
握られた手は温かいのに
彼の体は凍えている
あまりにも綺麗な白い肌
彼は私がよそ見をした隙に
さよならも言わずに出て行った
気付いたときには
温かい手と冷たい身体
輝きを失くした宝石
透き通るような白い剥製
物言わぬ瞳で
彼は幸せそうに笑っていた
もう彼は痛くない
もう彼は苦しくない
彼は夜空へ旅立った
杖も突かずに軽やかに
自由を手に入れた彼は
とても幸せそうに笑っていた
彼の時間は終わった
あまりにも綺麗なガラス玉
握られた手は温かいのに
彼の体は凍えている
あまりにも綺麗な白い肌
彼は私がよそ見をした隙に
さよならも言わずに出て行った
気付いたときには
温かい手と冷たい身体
輝きを失くした宝石
透き通るような白い剥製
物言わぬ瞳で
彼は幸せそうに笑っていた
もう彼は痛くない
もう彼は苦しくない
彼は夜空へ旅立った
杖も突かずに軽やかに
自由を手に入れた彼は
とても幸せそうに笑っていた